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佐久間駿氏が亡くなられたそうです

佐久間アンプ愛好会のサイトで訃報がありました
http://www10.big.or.jp/~dh/index_j.html

なにせ千葉の館山なんて鉄腕DASHで見てても遠いと感じる場所
でもいつかは行ってその音を聴きたい、ここ数年ずっと思っていたのですが、
ついに叶わぬ夢となってしまいました

どのような人物なのかは以下の動画で簡潔にまとまっています


「音録りされた時代に戻れる、一種のタイムマシン」
どっぱじめから名言から始まります

録音する側から考えてみます
DTM、同人音楽をやっている人の中でモニタースピーカーの導入を考えた人なら一度はぶち当たる、
「YAMAHA NS-10M」「auratone 5C」という二つの名機があります
ウチにも10Mはあるんですが、とてもいい音だとは思えないレンジの狭いスピーカーで、
90dBの高めの能率と中高域にピークのあるアラの出やすい物です
これでバランスが取れればどんな環境で聞いても型崩れしにくいMIXに仕上がるってんで、
レコスタ、マスタリングスタジオ等では欠かせない逸品とされてます
ついでに言うと、VOIのコンピに参加した時にソニーマスタリングスタジオに社会科見学に行った際は、
誰の曲だったか、エンジニアが一瞬だけラジカセでもモニターしてました

何故こんなことが必要かと単純に言うと、
録音物を聴く人の再生環境に寄せてやっているわけです
ヘボい再生環境でも音楽が届けられるMIXにする為に、
ちゃんとしたレンジの広いモニターとは別に10Mやラジカセでモニターするわけです
最近は液晶テレビのエンクロージャ容量の小さいスピーカーで聴かれる機会が増えた為、
復刻されたauratone 5Cが重宝されてるとかなんとか

佐久間アンプはその逆で、録音された時に想定されていた再生環境を作ることで、
当時の人達が聴いていた音場を「再生」しようとしていたのではないか、
というのが自分の「タイムマシン」に対する解釈です

その訃報を2ちゃんで見かけた直後に、それとは全く関係なくこんな物を録音しました
ファイル 663-1.mp3

リボンマイクでサンプル録りしたドラム、真空管DIとAPIトランスのDI並列で録ったベース、KOCHのクリーンchとパワー段で歪ませたSG
前日に精神科の予約をすっぽかして次の日に絶対に寝過ごさないよう録音に没頭してたら我ながらよく録れた、
そんな物です
なんだけど、時間が経つにつれ、録音からのアプローチでもタイムマシンを作れるのではないか
という発想が自分の中で少しずつ持ち上がってきました
そして、普遍的で、それでいて偏屈なテーマを思いつきました
でも今は恥ずかしくて書けません
いつか次のアルバムを死ぬ前に頒布できたらその時に書こうと思います

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