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塩ビ管スピーカー自作した

ファイル 645-1.jpgファイル 645-2.jpg

材料自体は二年前に買ったっきりずっと放置してたんだけど、
いい加減段ボールが邪魔になってきたので組み立ててしまおうということで、
今更ながら塩ビ管スピーカー

一時期はタモリ倶楽部でも特集されるくらいの盛り上がりがあったのに、
最近は2chピュアオーディオ板にもスレッドが立たなくなってしまったし、
その他のネット上からではノウハウとか糞ほども見つからないので手探りで作ってみたら、
なんとまあ28Hzまで音程として聞き取れる超広帯域フルレンジスピーカーに仕上がってしまった
でも周波数特性ががったがただったのでこれまた手探りで調整してみた

事の発端はまずMarkAudioのスピーカーに出会ってしまったこと、
そしてそのAlpair10シリーズの外径が呼び径150のVP管(肉厚の塩ビ管)の外径と一致することに気づいてしまったこと
神の啓示か悪魔の囁きか(多分後者)これは作るしかないなと

VP管の呼び径150は内径が150mm、外径が165mmになるので、
これ用の継手に木ネジをねじ込むMDF材の輪っかでもとりつければバッフル面を極小にできる

しかしこの継手から内径150mmになる部分に大きな段差があり、
そこで反射するのか軸上できっつい高音が聞こえる
なのでポリエステルウール系の吸音材で壁面を埋め尽くしてみたら、
きっつい音はそのままに、ユニットと吸音材が近すぎてダンプがかかってしまい、
そのうえダクトからの低音も滅茶苦茶に減って、
いわゆる死んだ音になってしまった

急いては事を仕損じるとはこのこと、と思い、
内部の段差を極力パテで埋める事にした
ファイル 645-4.jpg
ユニットへの一次反射が無いようMDF材の内径139mmから
VP管の内径150mmになっている部分までをテーパーさせる形で木工パテを盛り、
他の継手部分にはいつでも取り外しができるよう、エアコンの穴塞ぎとかに使う不乾性パテを盛った
木工パテが2kg、不乾性パテが3kgとけっこうな量が必要になった
吸音材ゼロにはさすがにできないけど、重低音の能率が落ちない程度には減らせたし、
ユニットから30cmほど奥までは吸音材をゼロにできた
*2018/08/16追記
*30cmったらオレの足の裏くらいじゃんもっとあるわ
*多分90cmくらい奥まで吸音材無し

これとは別に、塩ビ管スピーカーの宿命とも言える共鳴管動作を和らげるべく、
1mm厚のケント紙でコニカルホーンを作成
ファイル 645-3.jpg
ケント紙そのままだと鳴りというか減衰が長いので、
全体に木工ボンドを厚塗りして可能な限り減衰を短くした
それでもなお共振周波数の3倍音、5倍音にダクト側ピーク、ユニット部ディップが目立つので、
ダクト側のピーク周波数に対して鳴き潰しを作成
ファイル 645-5.png
物としては洗濯機の排水とかに使うドレンホースを使う
これを潰したい波長の1/4余りで切り取り、
片側をプラ板とケント紙を貼り合わせて強度を稼いだ蓋で塞ぐ
ボンドが乾いて息を吹き込んで漏れが無いのを確認したら、
測定用のマイク(ウチはプレソナスのを使いました)と、
リアルタイムアナライザー(ARTAの機能)で監視しながら、
蓋を指で叩いて共振周波数を確認し、ミリ単位で長さを調節していく
出来上がったら該当の周波数のサイン波を出しながらダクトの音量をマイクで監視し、
ダクト側からホースを開放側から入れていく
すると入ってすぐ(ホース1/3くらい?)で音量が下がるポイントがあるのがわかる
そしたら蓋側から突っ込んで開放端がさっきと同じ位置に来たときに音量が下がる事を確認して内部に接着

YAMAHAのNS5000とかPIONEERのRM-07がそんなような事をやってるっていうんで、
見よう見まねでやってみたらできてしまった
なんでこれで打ち消せるのかは知らん、多分ちょうど逆位相になるんだろう

続く
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