My Life with Elektrik Music !!!! >>> UNTITLED SAMPLE...web

2006.1/27   to 羽田 from 世田谷  

- この日のスタート地点 多摩水道橋 -
- ネコ -
- サイクリングロード -

- ネコ (Polaroid JOYCAM) -
 東京の大きな川の側はサイクリングロードになっているトコロが多く、自転車に乗る僕にとってはとてもありがたい限りであります。そうです、そこはサイクリングロードであり、自転車で走る道なのです!とはいえ、もちろん歩行者や動物もけっこうたくさん居るので安全運転で行かないとなのですけどね。

 個人的な体力の問題から、この日の目標は小田急線『和泉多摩川駅』と『登戸駅』の間付近に架かる「多摩水道橋」から多摩川の右岸を南下し、丸子橋で左岸へ移りそのまま羽田空港付近まで行くものとしました。のんびり昼から出発の半日コースというカンジなのですが、慣れてる方はそれこそ果てしなく上流の方まで走って行かれる方もいるようです。ツワモノですね。

- 二子玉川 -
- 川沿い1 -
- 川沿い2 -
- 羽田空港付近 -

 この日は天候も気温もちょうど良かったのですが、自転車の天敵の一つ「風」がある日だったので、風向き次第ではかなりキツイ走行を強いられる事になりました。

 走っていて良く気が付く事の一つに、思ったよりも多くのネコがサイクリングロード沿いに居るという事です。たくさんの人の居る所で生活している為か、とても人に慣れている様子で、変に逃げる事は少なく、どちらかというとネコの方からスリ寄って来てくれます。スリ寄って来過ぎてこんな写真になったりします。

 それから区間によってはガンガン工事してる所があるので、なかなか快適に走り続けるというのは難しかったです。さすがにサイクリングロードが突然途絶えてダンプカーが入り込んでくる道になってたりしたのには驚いたけどね。

 羽田空港の付近にまで来ると、空に飛行機が行き来しているのが頻繁に見られるようになってきます。でもなんか、地元のおじちゃんやおばちゃんが防波堤脇で世間話しをしてる後ろの方で飛行機が離陸していってたりする風景はシュールなものでありました。ああ、ココはもう違う土地なんだなと痛感する瞬間です。そういえば、この辺りまで来ると東京湾に浮かぶ「海ほたる」なんかまで見えたりします。一番右下の写真にはちょこっとだけ写ってるんですがわかるでしょうか...。次は多摩川上流チャレンジです。


2006.1/24  

- Pole LIVE PLAY @ shibuya LUSH -

 行ってきました!来てくれました!ドイツはベルリンのレーベル~scapeのジャパンツアーの初日です。渋谷は宮益坂にあるクラブLUSHで行われたこの日の公演は、~scapeレーベルのボスPoleとJan Jelinek、Static、Andrew Peklerの4人によるそれぞれのソロライブ。ところで、LUSHのエントランスで「今日はどの出演者を見に来られましたか?」ってなんで聞いてたのかね?アンケートかもしれないけど、そっとしといてよ。

 とはいえ「Poleさんです」って答えましたけどね。そうです、そうなんです、僕はどうしても一度間近でPoleのライブを見ておきたかったんです。ファンだから!しかし、PoleのライブはレコードやCDから想像するおとなしいイメージとは反対に、フィードバック・ノイズ出しまくりのノリノリ4つ打ちダブ・ミニマルで、それはそれでカッコ良かった。ホントはもっと繊細なサウンドを期待して行ったのだけどね。っていうか、Jan Jelinekも同じく轟音ノイズ出しまくり、フィードバック・ノイズ出しまくりのノイズ芸術アーティストと化しておられました。この人への期待も『Loop-Finding-Jazz-Records』の時のようなサウンドをしっとりと聴かせて欲しいな、というものがあったので、ライブプレイの新しいサウンドの側面を見られた嬉しさと同時に、ちょっと残念だった部分もあります。でも全体的には良い空間だったんです、心の準備とは違うサウンドが出てきてちょっとびっくりだったけどね。


2006.1/23  

- 雪 -

 東京も雪です。寒いです。頼むから危険なのでやめて欲しいのは、雪道対策しないで走ってる車の人達です。ちょっとでも道が凍っていて、それで、ブレ−キ踏んでも止まらなくて、その先にヨロヨロ歩いてるお年寄りなんかがいたら.....、ギャ〜!どうでもいいことですが僕も自転車で走れません。一度溶けかかって、もう一度アスファルトに凍りついた雪は無理です。滑りまくります。皆さんも足下には気をつけて下さい。

 そういえば東京ガスの「ピピッとコンロ」のCMでピエール瀧が織田信長やってるのにハマッてます。過去テレビで色んな織田信長を見てきたけど、こんなに適当でヤバイ織田信長は今までなかったです。でもたぶんコレが一番本物、さすがピエール瀧。(ピピッとコンロのCM→)

 先週行った江古田のFlying teapotで、漫画家の古屋兎丸さんの「マニエリズム」という写真展が平行しておこなわれていた。漫画家なのになんで写真展?ってカンジですが、なんでも「古屋兎丸がグラビアアイドル・りずむを撮る。エロティックなコラボレーション。」という新しい試みらしい。個人的に古屋兎丸さんの描く漫画が大好きなので、偶然にも訪れたFlying teapotでこの展示が観れた事はとても嬉しかったですね。古屋兎丸さんが撮る写真は、写真になっても古屋兎丸さんのアングルだったのが面白かった。


- すごいです -

 そのFlying teapotで行われたアンビエントのイベントに出ていた出演者のお一人が、遠目に見てもなんだか面白い装置を持ってきていたので、演奏の合間にその不思議な機械について「なんですか?」と訪ねてみたら、「これは自作のロータリースピーカーです。」とおっしゃった。普通想像するロータリースピーカーの大きさを考えれば「っ!?」と思う程小さい箱のその装置は確かにロータリースピーカーで、ニョキッと伸びたコントローラーをちょいとひねると回転速度も変えられる驚きの一台を持って来られていたのでした。この方は「楽器」をとらえる感覚がとても面白い方で、カリンバに電話器から外したマイクを取り付け、その音を自作のロータリースピーカーから出しておられました。その出音がなんとも言えないほど良いカンジのローファイなサウンドだったのが忘れられません。また、この方と話していたときに「宣伝なんですが、今月のサンレコに僕載ってます」っておっしゃっていたのを思い出して記事を漁っていると、バッチリ載っていらっしゃいました。202ページです。また何かの機会があればお会いしたいなあ。




『recycle ep』
sleeparchive
[sleeparchive]
(12" single) 3
tracks

 BASIC CHANNELも流通させているドイツのディストリビューターHARD WAXから配給されているレーベル sleeparchive からのディープなテクノ・トラック。昨年CISCOによってリプレスされたものをようやく購入する事ができました。この一枚で特にハマるのがside.Aの「TRACK4(RECYCLED)」で、シンプルな4つ打ちにDUB処理されたリズムマシンのサウンドがのってくるミニマルトラック。side.Bに収録されている「BLEEP01」はJEFF MILLSを思わせるようなミニマルに飛び交い鳴り続けるサイン波が印象的なトラック。どれもDJユースバリバリで、シンプルなグルーヴがたまらない一枚です。


『infrared grow』
sleeparchive
[sleeparchive]
(12" single) 4
tracks

 同じくレーベル sleeparchive からの一枚。なんていうか、このスタンプをポンっと押しただけの手作り感覚がたまらなく良い見た目を演出しいているレ−ベル面が好きです。CISCOはこのレーベルの過去の4作品を全部リプレスしてくれていたのだけども、個人的に印象が良かったのは上の『recycle ep』とこの『infrared grow』の2枚。このレーベル4枚目となるこの一枚はすごい世界観になってます。どんな精神状態で作られたのかは想像を超えますが、とにかくフロアに向けて内面的な感情を思いっきりぶつけるには打ってつけのトラックばかりです。普通の人は決して聴いて幸せな感覚を覚える事はないと思います。そんな硬派で一貫としたトラック作りの姿勢は見習いたいものです。クラシック・トラック間違い無し!!名盤決定!!


2006.1/14  

- @FlyingTeaapot -

 昨年のM3終了後、ものすごく良いトラックを発表している人がいると、ウチの佐藤がCDを買ってきて言うので聴かせてもらうと、可愛らしいジャケットとは裏腹に、強烈にディープでダビーな音響トラックが流れてきた。すぐに「これはスゴイ」と思い、なんとかこの方とコンタクトを取ってみようという話になったのでした。

 「nankado」さんとおっしゃるこの方が出演されるイベントが、江古田のFlying Teapotというところであったので行ってきました。イベントの内容は、一貫としたアンビエント〜音響なサウンドを展開するものでした。セッション形式なライブは出てくるサウンドも素晴らしく気持ちの良いもので、想像を遥かに越えて漂えるサウンド・スペースを繰り広げられていました。これだけのイベントが、エントランスフリーで行われているのは素晴らしい事ですね。

 時を同じくしてもうひと方、バリバリの音響トラックを作り続けている方と知り合う機会がありました。この方はもう長く活動をされているとのことですが、なかなかご自分の作品を発表する場が無いとのことなので、やはりなにかご一緒できる事があればと思いコンタクトを取ってます。サウンドは繊細な音使いで、日頃我々が感じる「時間の流れ」を一度ねじ曲げて引き込んでしまうくらいの引力がある
空間を作っておられます。

 なかなかにして波長の合うサウンドを奏でている人と知り合える機会というのは難しいものなのですが、今年はそういった方々とできるだけ知り合う機会を持ち、もうすこし広い視野と活動の場を広げていきたいと計画しています。




『MEMO two』
ben klock
[memo]
(12" single) 4
tracks

 ドイツはベルリンのEllen Allien様(美人!)の主宰するレーベルBPitch Controlのサブレーベル memo からリリースされた ben klock の作品。なんともいえないほど怪しく、暗く反復するサウンドに、他のクリックものの妙な楽しさやオシャレ具合とは違う、なにか「念」のようなものを感じずにはいられません。個人的には、そんなオシャレでモテそうなトラックはクソくらえってカンジは大賛成であります。ben klock自身がどう思っているかは知らないですけど。とにかくカッコイイ硬派なクリックトラックス!!


2006.1/13  

 ↓最近購入の中古レコードで面白かったものを紹介します。例によってエレクトロニック・ミュージックものの12インチ盤です。




『Cenny』
kettel
[Djak-Up-Bitch]
(12" single) 4
tracks

 diskunionお茶の水club music館にて。ketteldub レーベルから、2002年にリリースされた12インチ盤。昨年リリースされたCDの中でも個人的にお気に入りだった、このkettelの作品『Through Friendly Waters』に至る様な、クッキリとしてアップテンポなブレイクビーツの上に、感傷的なメロディーが乗っているタイプのトラックで、とても聴いていて気持ちが良い一枚です。反面面白いのが、side.Aにはおもいっきりロー・ビートなトラックも収録されていたりと、濃い内容です。


『material problem』
kit clayton
[Cytrax]
(12" single) 4
tracks

 diskunion下北沢店にて。個人的になんだけど、一番好きな kit clayton のサウンドです。2000年に Cytrax よりリリースされた作品。この人はたぶん器用なア−ティストなんで色々なサウンドの展開があるんだけど、この一枚のような、クリック・ビートにダビーなシンセサウンドが乗るミニマルなテクノトラックが、僕がkit claytonで一番好きな所です。どうしてもbasic channelの幻影を追い掛けてしまうところがあるんですよね。もう性癖なのかもしれません。そういう意味では、この一枚はDUBな作品として紹介したいです。


『documenta.2』
V.A.
[agenda]
(2LP album) 14
tracks

 diskunion下北沢店にて。生演奏でミニマルっていうか、lowでアブストラクトな雰囲気なんだけど、基本は生演奏やバンドスタイルのサウンドのアーティスト?ばっかり集めたコンピレーション。でもこれがものすごく雰囲気の良いトラックばかりをコンパイルしているので、何回聴いても飽きないです。メンバーもなんかすごくて、Mice Parade、Lali Puna、The NotwistからSavath & Savalas、それからmumまで「はあ?」となるようなカンジだけど、一貫としてみんなテンションの低いトラックばかりが収録されているので面白すぎます。どうやら、この一枚が「2」で、ほかに「3」までこのシリーズがあるみたいなのでちょっと集めてみたいところです。


2006.1/11  

 個人的な、もうね、ものすごく個人的な趣味でやってる事の一つに「写真」があるわけなんですが、例えば「写真」って聞いて、たいていの人は「綺麗に撮れた絵」っていうのを想像すると思うんだけど、僕の目指している所は「悪く撮れたけど面白い絵」っていうカンジの、正しく写真をやっておられる方々から言わせれば「ダメな写真」なんです。

 もう写る絵はできるだけ荒いモノが良いのです。そしてできるだけ物の輪郭が不鮮明になって、被写体が後ろの景色と混じっちゃう様なものが良いのです。まあピントを合わせなきゃ良いんじゃね?って言われればそれまでなんだけど、なんていうか、その製品の特徴が「そういうもの」というのが良いんです。実力を出してもダメなものの中にある良さっていうか、そんなカンジです。

 で、そこで良いカンジに希望を叶えてくれるのが110フィルムを使用するカメラ、しかもフォーカスとかできない、ただシャッターボタンだけが付いている、古道具屋で何百円かで売っている様なカメラなんです。上の写真の例はあんまり良くないんだけど、同じ時間に同じ猫を携帯に内蔵しているデジタルカメラと110カメラで写してみたものです(クリックすると大きい写真も見られます)。さすがに猫は可愛いので一つの場所にジッとしてくれていない為、光の当り方とかちょっと違うんですが、写り込む空間が別の場所ってカンジです。そして簡易カメラの限界なのか、輪郭の解釈は無かった事にしてくれと言わんばかりのニジミっぷりです!すさまじい距離感の無視具合!この110フィルム+安物簡易カメラこそ、ポラロイドの次に求めていた質感だったと確信しました。これからもっともっと良い意味で「汚れた」絵になるように研究中です。

 ↓は最近良かった7インチ盤を3つ紹介します。




『SOUL MEETS BODY』
death cab for cutie
[atlantic]
(7" single) 2
tracks

 USのバンド death cab for cutie のアルバム『Plans』からのシングルカット?の「SOUL MEETS BODY」の7インチ盤。もう曲のタイトルが全然ハウスのトラックなのではないかと思わさせますが、サウンドはとても心地良いポップなインディー・ロックです。オクターブでハモるヴォーカルと何層も重なるエレキギターのクリーンサウンドと、アコースティック・ギターのサウンドが、ちょっと染みる音の世界を作り出しています。僕はあんまりUSものには手が伸びないのですが、コレは良かった!


『HAPPY SAD』
GEMMA HAYES
[SOURCE]
(7" single) 2
tracks

 フランスはパリの女性シンガーソングライター GEMMA HAYES の、UKの SOURCE レーベルからリリースされた7インチ盤。フォークの印象があるようなカンジの、ポップでアップテンポなギターポップ。もうなんといってもその歌声が個人的にツボで、ちょっとハスキーなカンジでストレートな歌いっぷりにちょっとホレました。そして聴いていてなんとも言えない心地よさがあります。また、この曲はぜひテンポをおさえたギタ−一本の弾き語りで聴いてみたいなと思います。女の人のギタ−弾き語りに弱いのです。


『Teen Angst』
M83
[Gooom]
(7" single) 2
tracks

 うかつにもちょっと泣きました。フランスのレーベル Gooom から、もはやこのレーベルの顔ってカンジになったような印象もある M83 の7インチ盤。リズムマシンとシンセで奏でるマイブラ!ってカンジで、タイトル曲「Teen Angst」は激烈にアップテンポなシューゲイザー・サウンドなんだけど、ギターじゃない、ギターは使ってない往年のサウンドとは違う、また別のドリーミーで心地良い、そしてなんだかグイグイと感傷的な感覚が湧いてくるサウンドです。そうとうな中毒性がありますね、とにかく気持ち良いです!また面白いのは、コレ7インチ盤だから45回転なんだけど、あえて33回転で聴いてみても面白い。わかる人はかなり納得できると思います。


2006.1/7  

- アリアケ -

 遅いです。非常に遅いのです、が、あけましておめでとうございます。しかし僕は、この「あけましておめでとうございます」というお馴染みの新年のあいさつ、コレが極端に苦手で、メールなんかで交す文面で使う分にはそんなに抵抗は無いものの、面と向かって交す分にはもうどうしようもなくこっ恥ずかしいくて仕方がないので、よう言いません...。いつからこう思うようになったのかはわからないんだけど...。

 年末から年明けにかけて色々ある割には、バイトも休めない状況で、個人的にはやっとお正月を迎えられたというカンジです。おかげで風邪ぎみです。我が故郷である下関の駅が全焼してしまったのはショックであります。

 昨年末のコミックマーケット69において、我々空色絵本のサークルスペースまで足を運んで下さったみなさん、どうもありがとうございました!!ほんとうに、ほんとうに久しぶりになってしまった新作を発表できたのも、飽きずに待っていて下さった皆さんのおかげです。間違いないです。

 しかし、空色絵本でこの新譜『とじた箱庭』を出すに至るまでには、僕の中で色々と気持ちの整理をつけないといけない部分がありました。実は、個人的な感情の中では、空色絵本は一度終わってしまっていたので、再びこのプロジェクトを続けるには、これまで引っ張ってきてしまった様々なイメージ(良い所も、悪い所も)を、メンバー各々が一度リセットしなければならないと思っていたのです。

 この『とじた箱庭』をリリースする、またはこの『とじた箱庭』を作る意味があるのではないか?と思う切っ掛けになったのは、2004年秋頃から取り組んだ、key sound labelからリリースしようとしていた『love song』というコンセプトアルバムに、曲のアレンジをさせて頂くというかたちで参加した時からでした。

 依頼されたのは、空色絵本のサウンド班である佐藤と僕で、すでにある曲のアレンジをしてくれというものでした。ここでまず思ったのは、ある程度「空色絵本」のサウンドを期待しているであろうところを、良い意味で音で裏切ってみたかった、という事と、必ず名義は誰がやってるのかわからないものにする、という事でした。なぜこのようにしたかったかというのは、個人的な意見で言えば、やはりこれまでとこれからに明らかなラインを引きたかったからでした。ちなみにこの時の名義は「moresis」としました。当時の僕にとっては、ラインを引くということが重要で、名義自体はどんな名義でも良かったんだと思います。あんまり意味のある名前ではないですからね。

 『love song』での作業は思ったよりも、本当に自分達が想像しているよりも面白いものになったので、その時の良い流れを途絶えさせたくないなと思ったのが、その後の「空色絵本」の在り方に大きく影響していくのです。この作業の直後のコミックマーケット67で発表した『compilation0』では、さらにもうちょっと内面的な部分にまで入り込んだ曲を作る事ができたのです。ちなみにこの時の『compilation0』のテーマが「原点回帰」というのも、僕の個人的なリセット思想が強く反映されているからです。

 また作詞とボーカルをする阿部の、明らかに新しい耳で音を探すようになった事も大きな要因の一つです。その音が「ノイズ」なのか「サウンド」なのか、という事の判断基準が著しく良くなってきたなと思ったのも、『love song』の作業をしている時期です。もともと彼は、「音」よりも「言葉」の世界への感受性の方が強い人間だと思っていたので、こういった「主張した音」というものに対しては、おそらく反対か、あるいはまったく興味を示さないと思っていたので、肯定的な意見を聴けたのはとても意味のあるものでした。

 『とじた箱庭』がなぜそんなにも「いびつ」なサウンドをしておるのかというのは、このような事を踏まえた上での、切り替わった「空色絵本」の最初の布石としたい作品だからなのです。ハッキリ言って、どれだけの人がこの作品を楽しんでいただけるのかはわかりません。でも、なにかこれまでとはちょっと違った雰囲気を少しでも感じ取ってもらえればそれで良いのです。ただ、決定的にこれまでと違うのは、僕がかなりやる気になっているという事です。

 そんなわけで、今年も空色絵本をよろしくおねがいします。


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